2012年1月29日日曜日

YLのナゾ

SSSの多読の学習法を読んでいると疑問に思うことって結構あって、まあ詳しいことは本を買えや、ってことなんだろうけれど、まあ理論的なことをごちゃごちゃ言う前に実践あるのみ、で1年間やってきた私ですが、あらためてYLのレベル判定って何を基準にしているんだろ…って思ったのです。

YLとはSSSの多読を実践している(もしくはそれを受けて洋書を読んでいる)人には基本用語だと思いますが、「読みやすさレベル」の略です。「TNP」が「低燃費」の略っていうくらいのバリバリ日本語なんですね。

読みやすさ、っていうのが一体何を基準にしているのか…例えばGRのPenguin Readersのレベル分けは出てくる見出し語の数に応じて分けられている。英検やTOEICの大体どれくらいのレベルに相当するのか表にしてくれていたりします。

じゃあ、SSSのYLは・・・?とサイトを見ると基本用語集には以下のようにあります。

SSSで、多読クラスの生徒を観察している教師の意見、多読をしている大人の意見から、総合的に、普通の英語学習者にとっての読みやすさを0.0から9.9までの数値にしたもの。数値が小さい程読みやすい。 YL0.0-0.9 の本をレベル0の本、YL1.0-1.9の本をレベル1の本などという。 人によって、読みやすさ感は違うので、YLが高くても読める本もあるし、YLが低くても読めない本もある。 数値にこだわることはないが、それでも、目安としては非常に役に立つ。

うん、確かに目安にはしています。でも、見出し語がいくつだからこの本はYLいくつ、とはっきり決められているわけではなく、「多読クラスの生徒を観察している教師の意見、多読をしている大人の意見から、総合的に」出しているんですね。お世話になっている多読王国のYLも参加者からのYLの平均が出されているようです。ここでのレベル分けは客観的に出された結果ではなく、集合知というか、実感を平均させた数字なのですね。

でも例えば、上級者レベルの人がハリーポッターを読んだらYL3くらいに感じてしまうってこともあるってことですよね…。まあ平均を出しているので、一人がハリーポッターにYL3をつけても劇的にその作品のYLが変わることはないと思うのですが、なんとなく釈然としない感じです。

あと、YL0.9と0.8の違いとか…。普段何気なく参考にしていることだけど、気にし始めるとキリがないですね。やはり多読本の解説書か何かを読めってことなんでしょうか…。


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